【ロサンゼルス時事】米西部サンフランシスコの連邦高裁は28日、中米諸国からの不法入国者を難民認定審査中はメキシコで待機させる米政権の政策を暫定的に差し止める地裁判断を支持した。判事3人による決定は2対1。トランプ政権は同政策をメキシコ国境からの不法移民対策の柱としており、上訴する見通し。

 政権は2019年1月、不法越境者が身柄拘束後に難民申請し、米国内で滞在を続けることを防ぐため、メキシコ側に留め置く措置を導入。米メディアによると、これまでに約5万9000人が移送されたが、暴力や略奪が横行する劣悪な治安環境に置かれているとして問題視されていた。