15日、ワシントンで行われた米大統領選に向けた民主党の候補者討論会で論戦を交わすバイデン前副大統領(左)とサンダース上院議員(AFP時事)
15日、ワシントンで行われた米大統領選に向けた民主党の候補者討論会で論戦を交わすバイデン前副大統領(左)とサンダース上院議員(AFP時事)

 【ワシントン時事】米大統領選の民主党候補指名を争う中道派バイデン前副大統領(77)と急進左派サンダース上院議員(78)によるテレビ討論会が15日行われ、新型コロナウイルスへの対応などをめぐり激論を交わした。両候補の1対1での討論は初めて。バイデン氏は副大統領候補に女性を起用すると約束した。

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 バイデン氏は「将来大統領となる資格を持つ多くの女性がいる。副大統領には女性を起用する」と語った。

 両候補の議論は、国内で感染が広がる新型ウイルスへの対応をめぐり白熱。サンダース氏は「現在の医療システムの機能不全は明らかだ。多くの民間保険がありながら必要な医療を全国民に提供できていない」と述べ、国民皆保険制度を導入する必要性を訴えた。

 一方、バイデン氏は「これは国家の緊急事態で、医療保険とは関係ない。危機に際しては誰もが薬や入院の費用を払わなくて済むようにできる」と反論。「国民は革命でなく結果を望んでいる」と語り、サンダース氏との考えの違いを強調した。