[ボストン 25日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)元議長のバーナンキ氏はCNBCとのインタビューで、現状は1930年代のような不況ではなく、同規模の不況に向かってもいないとの見解を示した。また市場の大幅な変動を認めた上で、新型コロナウイルスによるクラッシュは「吹雪や自然災害」のような1─2四半期の経済事象に過ぎないと述べた。 

バーナンキ氏は新型コロナ対策が経済に影響を及ぼすと説明。さらに、米国の銀行システムは2008年の金融危機時よりもはるかに強化されており、信用面やバランスシートも他国に比べて強固だとした。 

第2・四半期への打撃は深刻なものになるとしたものの、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が示した失業率30%、第2・四半期の国内総生産(GDP)半減ほどには至らないと指摘。パウエルFRBや連邦公開市場委員会(FOMC)による迅速な措置は称賛されるべきと強調した。