[30日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)が30日発表した第1・四半期(3月31日まで)決算は、新型コロナウイルス感染拡大を受け生活必需品の注文が増加したことで増収となった。ただ第2・四半期については、新型ウイルス感染拡大への対応費として約40億ドルを振り向けるとし、営業赤字に転落する可能性があると警告した。これを受け、時間外取引で株価は5%下落している。 

第1・四半期の売上高は754億5000万ドルと、前年同期の597億ドルから増加。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の736億1000万ドルを上回った。 

第2・四半期については、営業損益が15億ドルの損失から15億ドルの利益の間になると予想。ファクトセットがまとめたアナリスト予想は38億ドルの利益となっている。 

アマゾンは売上高について750億─810億ドルと予想。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は779億9000万ドル。 

ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は声明で「通常の状況下なら、第2・四半期の営業利益は40億ドル程度、もしくはこれを超える水準になるはずだった。ただ現在は通常の状況下にはない。アマゾンは顧客に商品を届け、従業員の安全を守るために40億ドル、もしくはこれ以上の額を新型ウイルス感染拡大に対応するための費用として振り向ける」と述べた。