• 国際線の週1便運航を認める外国航空会社を拡大
  • 3週連続でコロナ陽性者が出なければ週2便に運航増やすこと可能に

中国当局は外国航空会社による中国便運航の制限措置を8日から緩和する。米政府は中国が米航空会社の中国便再開を認めないことへの対抗措置として、中国の航空会社による米乗り入れを16日から停止する方針を示していた。

  中国民用航空局は4日、同国行きの航空便を巡る従来計画で除外された外国航空会社にも週1便の国際旅客便の運航を認めることを明らかにした。具体的な国名や航空会社は示さなかった。

  民航局は北京と上海、武漢を含む国内37都市に国際旅客便の受け入れを認める方針だ。都市リストは将来的に変更される可能性もあるという。

米、中国航空会社の乗り入れ停止-16日から旅客便対象

  民航局によれば、乗客から3週連続で新型コロナウイルス陽性者が出なかった路線については、運航を週2便に増やすことを認める。だが、同じ便の乗客5人が新型コロナ検査で陽性となった場合、その路線は1週間運航停止。10人が陽性なら4週間の停止とする。

  中国は3月に導入した政策に基づいて週1便に限って一部の外国航空会社による中国行きの旅客便を認めていたが、3月12日時点で各社が予定していた以上の便を運航することは禁止。新型コロナで中国との旅客便をすでに運休していた米各社は機会を逃す形となっていた。

  中国外務省の趙立堅報道官は北京で開いた4日の記者会見で、米運輸省とは緊密に意思疎通を図っていると説明。米中両国はすでに幾分の進展を見せているとし、この問題の解決への障害を米国がもたらさないことを望むと述べた。

原題:China to Allow Foreign Airlines Back After U.S. Retaliates (2)、China Complained to U.S. About Ban on Chinese Airline Flights(抜粋)