アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「ホープ」を搭載したH2Aロケット42号機が20日午前6時58分、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げられた。海外の探査機や人工衛星をH2Aで打ち上げるのは、4件目。

 ホープは同国の初の火星探査機で、順調にいけば7か月後の2021年2月に火星の軌道に投入される。高度約2万~約4万3000キロ・メートルの長円形の軌道を回り、赤外線や紫外線で大気中のちりや水蒸気、酸素などを観測するほか、高解像度カメラで火星の姿を撮影する。