【ニューヨーク、ブリュッセル時事】フランス製薬大手サノフィと英同業グラクソ・スミスクラインは31日、共同開発中の新型コロナウイルスワクチンの試験や生産で米政府と協力すると発表した。米政府は両社に最大21億ドル(約2300億円)の資金を提供する一方、1億回分(5000万人分)のワクチンの供給を受ける。

 両社はまた、欧州連合(EU)欧州委員会との間でもワクチン供給について協議を進めていると表明。ワクチンが承認されれば、欧州委がEU各国向けに最大3億回分を購入する。英国も既に両社と最大6000万回分の供給契約を結んでおり、各国間でワクチン確保をめぐる競争が激化してきた。

 米国との契約は、コロナワクチンの迅速な開発、生産、供給を目指すトランプ政権の「ワープ・スピード作戦」に基づくもの。米政府は両社から長期的に5億回分の追加供給を受ける権利も獲得した。ロイター通信によると、患者1人当たりの接種費用は約42ドルで、米政府が既に契約した米ファイザーと独ビオンテックのワクチンの40ドルと同程度だという。