[4日 ロイター] – 米娯楽大手ウォルト・ディズニー(DIS.N)が4日発表した第3・四半期(6月27日まで)決算は赤字に転落した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴い、テーマパークの閉鎖や映画公開の延期を余儀なくされたことが響いた。 

一方、パンデミックに伴うロックダウン(都市封鎖)措置を背景に、動画配信サービス「ディズニー・プラス」の契約者数は増加した。 

継続事業ベースの純損失は47億2000万ドル(1株当り2.61ドル)。前年同期は14億3000万ドル(同0.79ドル)の黒字だった。 

売上高は前年同期比42%減の117億8000万ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の123億7000万ドルを下回った。 

テーマパーク・コンシューマープロダクトツ部門の営業損失は19億6000万ドル。世界で運営するテーマパークの6カ所中4カ所で営業が再開されたものの、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)の維持などによって、入場者数は制限されている。 

ディズニー・プラスを含むダイレクト・トゥ・コンシューマー・アンド・インターナショナル部門も7億0600万ドルの営業損失を計上。損失額は前年同期の5億6200万ドルから拡大した。 

映画部門は営業利益が16%減の6億6800万ドルとなった。 

一方、ESPNやディズニーチャンネルを含むメディア・ネットワーク部門では営業利益が48%増の31億5000万ドルとなった。