安倍首相が今日の午前中、再度慶応病院へ行くようだ。昨日YouYubeで篠原常一郎氏の動画を見ていたら、「安倍首相は明日病院に行くかもしれない」と言っていた。まさかと思っていたのだが、どうやらこの情報は正しかったようだ。篠原氏の情報収集能力に感心すると同時に、おそらくかなりの人がすでにこの情報を知っているのだろう。同氏によると安倍首相は検査ではなくすでに具体的な治療を受けており、治療は週1回の割りでかなりの期間続けざるを得ない類のものだという。難病と言われる潰瘍性大腸炎の再発である。安倍首相の体調は深刻のようだ。となればこれは即、政局になる。きょう(24日)で連続の在位日数が佐藤首相に並んだ安倍首相である。これを花道に退陣する可能性がにわかに現実味を増してきたような気がする。
不穏な空気に包まれているのは日本だけではない。北朝鮮をめぐる情勢も風雲急を告げている。北朝鮮を監視している米国の「ノース38」が、「寧辺(ヨンビョン)にある核施設が洪水で被害を受けた可能性がある」と発表したのが8月中旬である。そして、これまで金正恩体制に揺るぎはないとしていた韓国で、一部の国会議員が先週金正恩の権限が一部移譲されている可能性があると言及した。個人的には金正恩はすでに存在しないか脳死状態にあると思っているが、独裁者である最高指導者の権限が移譲されること自体が異常事態だ。北朝鮮で何かが起こっている。こうした見方に輪をかけるように中国外交の総括責任者である楊潔篪(ヨウ・ケツチ)政治局常務委員が先週訪韓、韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長と会談した。国家安保室の主な任務は北朝鮮対策である。表向き習近平主席の訪韓をめぐって協議したとされるが、中韓はすでにポスト金正恩について意見をすり合わせているのではないか。
その中国にも不穏な空気が流れている。北戴河会議で長老や反対派の批判を浴びたとされる習近平氏と、首相であり批判派の中心的存在と見られている李克強氏の対立が表面化しているとの見方がもっぱらだ。米中対立をはじめ香港問題、ウイグル自治区の人権問題、西沙諸島や南沙諸島をめぐる領土問題。尖閣諸島では頻繁に日本の接続水域に海警局が侵入している。習近平氏の強権政治はいたるところで波紋をまき起こしているのだ。もちろんその裏には米国が軍事的な圧力を強めているという要因はある。だが自らを「核心」と位置付け、主席の任期を取っ払い、永遠の権力者になろうとする習氏には国内に相当数の批判派がいることも想像に難くない。ベラルーシのルカシェンコ大統領を支援するロシアのプーチン大統領にも批判がつきまとう。プーチン氏の最大の批判派であり野党指導者であるアレクセイ・ナワリヌイ氏(44)はいまドイツの病院で生死の境を彷徨っている。何やら世界中に不穏な空気が漂っている。
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