[ブリュッセル 2日 ロイター] – 欧州連合(EU)首脳会議は2日、ベラルーシの当局者に制裁を課すことで合意した。1日夜を通じて協議した結果、トルコによる東地中海でのガス田探査に対し、EUとして強い姿勢をとると確約することで、キプロスの支持を得た。

制裁は、8月9日に実施されたベラルーシ大統領選で不正に関与したとされる当局者約40人が対象。あるEU高官は、ロイターに対し「ベラルーシへの制裁発動を妨げていたものを取り除いた」と述べた。別の外交官は「妥当な譲歩だ」と語ったが、詳細には踏み込まなかった。

ベラルーシに対しては英国とカナダが制裁を導入したが、全会一致で決定を行うEUでは調整が難航し、外交関係者からはEUへの信頼が損なわれたとの声も上がっている。

キプロスのアナスタシアディス大統領は、EUの対ベラルーシ制裁を支持する条件として、東地中海のガス田探査を巡りトルコに対し一段と強い姿勢をとるようEUに要求。トルコの探査活動は容認できないというメッセージをEUとして発するよう求めていた。

一方、ドイツはEUがトルコに制裁を課すことに反対していた。