【ブリュッセル共同】化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は6日、毒物で襲撃されたとされるロシアの反体制派アレクセイ・ナワリヌイ氏の血液と尿から、旧ソ連が開発した化学兵器ノビチョク系のコリンエステラーゼ阻害剤を検出したと発表した。欧州メディアが伝えた。アリアスOPCW事務局長は「重大な懸念」を表明した。

 ナワリヌイ氏の搬送先のドイツがOPCWに分析を要請。ドイツ政府も同様の結果を公表しており、同国の分析の正しさが裏付けられた。

 コリンエステラーゼ阻害剤は猛毒の神経剤などにも使われ、神経から筋肉にメッセージを伝える酵素の働きを妨げる作用がある。