[ロンドン 10日 ロイター] – 米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領は10日、英独仏の首脳らと相次いで電話会談を行い、主要問題での連携を確認した。

英国のジョンソン首相は、選挙のお祝いを伝えるためにバイデン氏と話したとツイッターに投稿し、「両国間のパートナーシップを強化し、気候変動への取り組みから民主主義の普及、そしてパンデミック(世界的大流行)からのより良い復興まで、共有する優先課題について協力することを楽しみにしている」と述べた。

ジョンソン氏はバイデン氏との面識はなく、専門家は「特別な関係」と称される両国関係を促進するためにジョンソン氏は懸命に取り組む必要があるとみている。

首相官邸によると、ジョンソン氏がバイデン氏をグラスゴーで来年開催される気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に招待した。

ジョンソン氏とバイデン氏は、貿易や北大西洋条約機構(NATO)を含む安全保障などの分野で両国のパートナー関係を約束。英国の欧州連合(EU)離脱に関する話は出なかったという。

ドイツのメルケル首相は、バイデン氏との会談で、世界的に多くの課題を抱える中、大西洋を挟んだ欧米の連携が非常に重要との見方で一致。フランスのマクロン大統領は、気候・衛生問題やテロとの闘いを巡り、協力して取り組む用意があると表明した。