• サンパウロ州は「コロナバック」の最初の出荷分を入手
  • 中国のシノバックはサンパウロの研究所と提携してワクチン開発

ブラジルでの新型コロナウイルス感染拡大の中心地となっている同国最大の州、サンパウロ州は、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナワクチン「コロナバック」の最初の出荷分を入手した。同州では再び感染が拡大している。

  政治家と研究者から成る代表団が19日午前、国際空港で12万回分のワクチンを受け取った。来年1月までにさらに4600万回分のワクチンが到着する見通しだ。

  コロナバックは現在ブラジルで第3相試験が行われている4種類のワクチンの1つであり、約1万3000人の医療専門家が参加している。サンパウロ州の住民4400万人への配布は、治験が終了し、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)が承認した後に開始される。

  シノバックはブラジルではサンパウロのブタンタン研究所と提携してワクチンを開発している。

ブラジル、中国「コロナバック」ワクチン治験再開-有害事象で中断後

サンパウロの空港で中国の「コロナバック」ワクチンを積んだ冷蔵コンテナを降ろす作業員(11月19日)撮影:Jonne Roriz / Bloomberg

原題:China Vaccine Arrives in Sao Paulo With Virus Cases on the Rise(抜粋)