【ワシントン時事】トランプ米大統領の支持者が好んで使うインターネット交流サイト(SNS)で、連邦議会への「再襲撃」を予告する不穏な投稿が相次いでいる。米メディアが9日までに伝えた。バイデン次期大統領の就任式が議会で行われる20日やその直前の17~19日を決行日として挙げており、首都ワシントンでは警戒が強まっている。

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 「われわれは19日、世界が決して忘れない決意で武器を手に戻ってくる」。NBCニュースによると、右派SNS「パーラー」で最近、陰謀論的思想を持つ人物がこんな投稿をした。

 別のSNS「ドナルドウィン」でも匿名の人物が「20日の第2ラウンドは容赦しない。トランプの地位はどうでもいい。私が関心があるのは戦争だ」と投稿。コメント欄には賛同者から多くの書き込みが寄せられた。

 ワシントン・ポスト紙によると、こうしたサイトでは6日の議会乱入に先立ち、建物を襲撃する方法や議員に手錠をかけるなどの段取りが具体的に話し合われていたという。

 ツイッターはトランプ氏のアカウントを永久停止した8日の発表で、就任式直前の議会への「2次攻撃」に使われる懸念を挙げた。捜査関係者らの間では、一時的にせよ占拠に成功したことで「より大胆さを増す」として警戒が強まっている。
 パーラーやドナルドウィンは主流SNSと比べ、より攻撃的な投稿が目立つ。トランプ氏は8日、永久停止発表を受けた声明で、ツイッターに代わる発信の場として「他のサイトと交渉している」と明らかにしている。