[1日 ロイター] – 1日の貴金属市場で銀価格が3日続伸。一時11.2%上昇し、約8年ぶり高値となった。ゲームストップ株急騰をもたらした個人投資家の買いが集中した。

米東部時間2時27分(日本時間2日午前4時27分)時点で、銀現物は6.6%高の1オンス=28.78ドル。一時は30.03ドルまで上げ、2013年2月以来の水準を付けた。

1月28日からの上昇率は19%。オンライン掲示板のレディットでは、小口投資家に銀鉱山株や銀を対象にした上場投資信託(ETF)の購入を呼び掛ける投稿が出回り始めた。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「銀に対するソーシャルメディア上の投機は初期段階で、どの程度の勢いがあるかは不透明だ」とし、ファンダメンタルズがポジティブであることから、新たな投資家の出現は銀にとって長期的にポジティブになると述べた。

ゲームストップなどのような急騰が見れると熱狂する向きも多かったが、USグローバル・インベスターズのヘッドトレーダー、マイケル・マトセク氏は「一部の人が考えていたような買い圧力はないことが分かった」と指摘。ポジション縮小の動きが出て、価格が引き戻された可能性があると話した。

金現物は0.8%高の1オンス=1860.93ドル。米金先物は0.7%上昇の1863.90ドル。