[ニューヨーク 3日 ロイター] –
ドル/円 
 NY午後4時 105.02/105.03
    始値 105.06
    高値 105.09
    安値 104.98
ユーロ/ドル 
NY午後4時 1.2031/1.2035
    始値 1.2015
    高値 1.2036
    安値 1.2003

ニューヨーク外為市場では、ドルの伸びが鈍化。5日に発表される 1月の雇用統計に注目が集まっている。

ユーロ/ドルは2カ月ぶり安値となる1.20ドルをやや上 回って推移。欧州中央銀行(ECB)前総裁のマリオ・ドラギ氏は3日 、イタリアの新政権樹立に向け議会の支持を得る自信があるとし、マッタレッラ大統領による首相候補指名を受け入れる意向を示した。

欧州で は債券や株式市場が好感する一方、ユーロは反応薄だった。

ドル/円は前日に続き105円近辺で取引された。ドルがシ ョートカバーの恩恵を受ける中、円はドルに対して底堅さが目立つ。ス テート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は「円の堅調地合いが 続いているが、一服感からやや巻き戻しが出てもおかしくない」と語っ た。

ドルは通貨バスケットに対し0.07%高の91.145。 一時91.308と2カ月ぶり高値を付けた。年初来では1.3%高。 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンは調査リポートで「ドルの戻りは鈍ったものの、まだ収束していない可能性がある」とした。

経済指標では、1月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が1 7万4000人増加し、伸びは予想を上回った。1月のISM非製造業 総合指数は58.7と、約2年ぶりの高水準を付けた。市場の反応は限定的だった。

1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が5万人増加すると予想さ れている。前月は14万人落ち込んだ。