【ソウル時事】韓国の文在寅政権と対立を繰り返してきた尹錫悦検事総長が4日、記者団に辞任を表明した。文大統領は受け入れる考え。政府・与党が進める検察改革に反発した形だが、公職を退いたことで来年の大統領選への出馬など身の振り方が注目を集めそうだ。

韓国裁判所、検察トップの懲戒処分停止 職務復帰、文政権に痛手

 政府・与党はこれまで、独裁政権時代からの既得権益だとして、検察の巨大な権限を縮小させる目的で検察改革を推進。尹氏はこれに抵抗し、昨年、法相から一時停職処分を受けたものの、裁判所の決定で復職した経緯がある。