【ワシントン時事】米労働省が5日発表した2月の雇用統計(季節調整済み)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比37万9000人増となり、伸びは前月(16万6000人、改定)から加速した。市場予想の18万2000人増を上回り、好調の目安とされる20万人増を大きく超えた。失業率も6.2%と0.1ポイント改善した。

 雇用は、新型コロナウイルスの感染再拡大で回復に急ブレーキがかかったが、昨年末に成立した追加経済対策、感染予防に伴う店舗営業規制の緩和などにより、再び改善基調が強まった。

 コロナの影響が直撃したレストランやホテルで雇用が上向くなど、サービス業の改善が目立った。製造業の雇用も増加した。