[東京 11日 ロイター] – 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は11日夜、国際オリンピック委員会(IOC)の総会後に会見し、外国からの観客受け入れについて、聖火リレーが始まる3月25日までに関係者と協議して決めるとの見通しを示した。橋本会長は「できる限り丁寧に内容を発信できるよう、準備に取り組んでいる」と語った。

橋本会長は、「海外からの観客(の受け入れ)を見送ることをいつ決断するのか」と記者から問われ、「3月25日の前に発表できればということで今協議していると」回答。「そのときが来たらしっかりと発表させていただきたい」と答えた。

組織委が4月中に決めるとしていた観客数の上限を巡っては、IOCのバッハ会長がこの日の総会で、できるだけ遅い時期が望ましいと発言。5月にでも、と語った。橋本氏の会見に同席した武藤敏郎事務総長は、4月中と発信している組織委と「認識は共有しているだろうと思う」と話した。

バッハ会長はこの日の総会で、中国オリンピック委員会から東京五輪の参加者向けに新型コロナウイルスのワクチン提供の申し出があったことを明らかにした。これについて会見で記者から問われた武藤氏は、事前に情報を聞いていなかったと回答。申し出にどう対応するかとの質問に、「ワクチンの接種については日本政府がやっている。組織委としてコメントする立場にない」と答えた。