[28日 ロイター] – 米半導体大手クアルコムが28日発表した第4・四半期の売上高見通しは市場予想を上回った。米アップルのiPhoneを含む次世代通信規格「5G」対応機種の販売拡大のほか、携帯電話向け以外の半導体の伸びが寄与するという。

株価は引け後の時間外取引で2.1%高。

アモン最高経営責任者(CEO)は声明で、RF(高周波)チップなど携帯電話向け以外の半導体の売上高が今年100億ドルに達する見込みと述べた。

半導体事業を含むクアルコム・CDMA・テクノロジーズ(QCT)の第4・四半期の売上高見通し中央値は72億5000万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の68億3000万ドルを上回った。

iPhoneおよびアンドロイド端末を含む世界の5G対応機種数予測については4億5000万─5億5000万台との従来見通しを維持したが、最終的には予想レンジ上限になるとした。

第4・四半期の全体の売上高見通し中央値は88億ドル、調整後1株利益中央値は2.25ドルで、ともに市場予想の85億ドル、2.04ドルを上回った。

第3・四半期(6月27日まで)決算は、全体の調整後売上高が80億ドル、調整後1株利益が1.92ドルとなった。市場予想はそれぞれ75億8000万ドル、1.68ドルだった。

主力の携帯電話端末用チップは57%増の38億6000万ドル。RFチップは114%増の9億5700万ドル、インターネット・オブ・シングス(IoT)チップは83%増の14億ドルとなった。