東京パラリンピックの開幕まで17日で1週間です。
新型コロナウイルスの影響ですべての会場が原則、無観客となった一方で、子どもたちの観戦は一部で認められることになり、大会組織委員会などは安全への懸念の声に応えながら、パラリンピックの理念や意義を伝えていくという難しいかじ取りを迫られることになります。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ほとんどの会場が無観客となった東京オリンピックに続いて、東京パラリンピックもすべての競技会場で原則として観客を入れないという異例の形での開催が16日決まりました。

パラリンピックの開催はパラスポーツの普及につながる4年に1度の貴重な機会であるとともに、障害がある選手たちの姿を目の当たりにすることで、多様な価値を認め合い共生社会の実現につなげようという理念があります。

東京パラリンピックではすべての会場が原則、無観客となった一方で、学校連携観戦チケットによる子どもたちの観戦については教育的な意義を重視して実施することが決まりました。

東京など競技会場のある1都3県での感染拡大が止まらない中、組織委員会や自治体などは安全への懸念の声に応えながら、パラリンピックの理念や意義を伝えていくという難しいかじ取りを迫られることになります。