日本政府が、北朝鮮による11、12日の新型長距離巡航ミサイルの発射実験について、いずれも失敗したとの見方を強めていることがわかった。目標に到達せずに途中で落下した可能性が高いという。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、ミサイルが北朝鮮の領土・領海の上空を「 楕円だえん および8の字形の軌道」で約2時間、1500キロ・メートル飛行し、標的に命中して発射実験は成功したと公表した。

 だが、日本政府は巡航ミサイルの飛行を確認できておらず、関係国も発射後、早い段階でミサイルを追跡できなくなったという。政府関係者は「総合的に判断すれば、何らかの原因で墜落したとみられる」と語った。

 一方、加藤官房長官は16日の記者会見で、朝鮮中央通信が列車から発射実験を行ったと報じた弾道ミサイルについて、2019年5月4日に発射された変則的な軌道の短距離弾道ミサイルと類似していると指摘した。

 15日昼に日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したと推定される2発の弾道ミサイルを指すとみられる。防衛省幹部は「事実であれば、素早く移動することができ、発見が難しくなる」と懸念を示した。