[ニューヨーク 10日 ロイター] – 米国株式市場は続落して取引を終えた。消費者物価指数(CPI)上昇率が加速し、高インフレ長期化を巡る懸念が重しとなった。

 主要株価3指数はいずれも前日同様、取引時間中に下げ幅を拡大した。S&P総合500種とナスダック総合は8日まで8営業日連続で終値での最高値を更新 していた。

 ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「歴史的な上昇を続けてきたことから市場が一服しても驚きはない」と指摘。その上で「年末に向けて市場を押し 上げるのに十分な追い風が吹いていると考える」と述べた。

 米労働省が10日発表した10月のCPIは前年同月比6.2%上昇と、1990 年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録した。