【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)加盟国は26日、感染力の強い新型コロナウイルスの新変異株(オミクロン株)流入を阻止するため、7カ国からEUへの渡航制限措置を速やかに導入することに合意した。7カ国は南アフリカとボツナワ、エスワティニ、レソト、モザンビーク、ナミビア、ジンバブエ。

新変異株を「懸念」指定 オミクロン、再感染の恐れ―WHO

 既にイタリアは26日、マラウイを加えた8カ国に過去2週間に滞在した人の入国禁止を決定。ドイツも、南アからの外国人の入国を禁じ、帰国者に2週間の隔離を義務付けると発表した。フランスは7カ国からの渡航者受け入れを少なくとも48時間停止した。

 フォンデアライエン欧州委員長は26日、「欧州の全員が結束し迅速に断固として動くことが重要だ」と訴え、EUへの渡航の緊急停止措置を発動するよう加盟国に要請していた。新変異株はベルギーでも1人の感染が確認され、欧州各国は警戒感を高めている。