【台北時事】台湾の新型コロナウイルス対策を統括する中央感染症指揮センターは22日、空港や隔離ホテルといった「水際」での検知を含め、今年最多となる130人の感染を新たに確認したと発表した。大多数がオミクロン株と判明。年始に起きた北部・桃園国際空港でのクラスター(感染者集団)発生を引き金に、市中感染が拡大している。

 桃園空港のクラスター発生後、1日当たりの新規の市中感染者は21日に初めて20人台に突入。22日は82人に増えた。

 同センタートップの陳時中・衛生福利部長(厚生労働相)は記者会見で、桃園市とその周辺都市に加え、南部・高雄でも感染が広がっていると説明。大勢が帰郷や旅行で移動する春節(旧正月)を前に「感染対策を強化していく」と語った。