ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、イギリスが主導する防衛関係の会議のなかで動画で演説し「NATO=北大西洋条約機構の扉は開かれていると何年も聞かされてきたが、入ることができないとも聞いている。それは事実であり、認めなければならない」と述べ、目指してきたNATO加盟が当面難しいとの認識を示すとともに、ウクライナの安全を確保する新たな枠組みが必要だと訴えました。

ゼレンスキー大統領や大統領府の幹部らは最近、ウクライナのNATO加盟には当面は必ずしもこだわらないという立場をたびたび示しています。

これについてロシア側からは一定の評価の声もあがっていますが、停戦に向けた交渉の妥協点になるかどうかはまだ見通せない状況です。