[ロンドン/リビウ(ウクライナ)18日 ロイター] – ロシアとウクライナの和平交渉でロシア側の交渉責任者を務めるメジンスキー大統領補佐官は18日、ウクライナの非軍事化を巡る合意は「半ば」に達しているほか、ウクライナの中立化および北大西洋条約機構(NATO)加盟の断念については最も見解が一致していると述べた。インタファクス通信が伝えた。

メジンスキー氏によると、交渉団はウクライナがNATOに加盟しない場合の安全保障を巡り協議しているという。他の詳細については明らかにしなかった。

ウクライナ側交渉団のポドリャク大統領顧問は、「ロシア側の発言は要求事項にすぎない」とし、ウクライナ側の見解に変わりはなく、停戦、ロシア軍の撤退、安全保障につながる和平交渉を求めているとツイッターに投稿した。

ロシアのプーチン大統領は2月24日、「ウクライナの非軍事化と非ナチ化を目指す」として、「特別軍事活動」を開始。メジンスキー氏は、「非ナチ化」については進展が見られていないとし、「ウクライナ交渉団は国内にナチ組織は存在せず、現代ウクライナの問題ではないと考えているため、奇妙な状況になっている」と述べた。

その上で「ウクライナには認定されたナチ軍事組織が存在する」とし、ロシアはこの問題を引き続き提起していく姿勢を示した。

ウクライナのゼレンスキー大統領はこれについて、ウクライナの都市を攻撃するロシアこそ「まさにナチのように振る舞っている。これ以外の形容のしようはない」と述べている。