[リビウ(ウクライナ)/オデッサ(ウクライナ) 18日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、南東部マリウポリの爆撃を受けた劇場で引き続き救出作業が行われていると述べた。130人の生存者が救出されたが、なお数百人が瓦礫の下に閉じ込められているとみられている。

ゼレンスキー大統領はビデオ演説で「瓦礫の下にはまだ数百人のマリウポリの住民がいる。砲撃などあらゆる困難にもかかわらず、われわれは救助活動を続ける」と表明した。

行政監察官は国営テレビで「救助隊は活動中だ。130人の生存が確認され、救出されたことしか情報はない。残りの人々は救助を待っている」と指摘。「われわれのデータによると、(劇場の)地下室や防空施設にはなお1300人以上が取り残されている」とした。

こうした中、ウクライナのマリャル国防次官は、ウクライナ軍が18日にロシア軍の新たな進撃を妨げたと発表。国営テレビで、ロシア軍は食糧および燃料の供給や通信面で問題があるとした。

また、ウクライナ南部のオデッサではロシア軍による陸路、海路からの攻撃に備える準備が進められており、第二次世界大戦中の1941年に当時ソビエト連邦の都市だったオデッサで行われた戦闘時のような光景が繰り広げられている。