[23日 ロイター] – ロイターは23日、自社を含め、グローバルなメディアのコンテンツを提供するプラットフォーム「ロイターコネクト」からロシアのタス通信のコンテンツを削除したことを明らかにした。

ウクライナ紛争を巡るタス通信の報道に批判が強まっていることが背景。トムソン・ロイターの「信頼の原則」に沿わないと判断した。

ロイターの「信頼の原則」は第二次世界大戦中の1941年に策定され、ロイターが誠実性、独立性、不偏性とともに行動することを確約している。

ロイターからのコメント要請を受け、タス通信はセルゲイ・ミハイロフ最高経営責任者(CEO)がロイターのマシュー・キーン暫定CEOに送付した書簡を公表。ミハイロフCEOは書簡で、ロイターの決定について「非常に遺憾」であり「現在の世界の雰囲気に影響されている」と指摘。「タス通信の記者は誠実かつ責任を持って業務に取り組んでいる。国営通信社であるタス通信の情報活動は公平かつ客観的で十分バランスの取れたものであり、偽情報や偽のプロパガンダが入る余地はないことが偏りのない分析で確認できる」とした。