[ムカチェボ(ウクライナ) 3日 ロイター] – ウクライナの検察当局は3日、首都キーウ(キエフ)近郊の複数の地域で計410人の遺体を発見したと明らかにした。ロシアによる戦争犯罪を巡る調査の一環。

ロシア軍の撤退でウクライナが奪還したキーウ郊外ブチャの市長は、ロシア軍の支配下で住民300人が殺害されたと述べた。ロシア側は、ブチャでの民間人殺害疑惑を否定している。

ウクライナの検察当局は3日になってようやくブチャ、イルピン、ホストメリに入ることが可能になったばかりで、犯罪被害の程度を把握するには、まだ時間がかかるという。

ベネディクトワ検事総長は、目撃者の協力が必要だが、恐ろしい体験でトラウマを抱えており、話すことができない状況だと述べた。

また、検察はこれまでに140の遺体の検視を終えたという。

ゼレンスキー大統領は、ブチャなどで数百人が殺害されたと指摘。西側諸国によるロシアへの新たな制裁が必要なのは明らかだが、それでも十分ではないと述べた。