ウクライナに侵攻したロシア軍が包囲し、攻撃を続けてきたウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」で16日、製鉄所内からのウクライナ兵の退避が始まった。包囲下で抵抗を続けてきたウクライナ内務省軍の部隊「アゾフ連隊」は同日、「任務を完了した」とSNSに投稿した。2カ月半に及ぶロシア軍による製鉄所の包囲が終わり、ロシア軍が要衝のマリウポリを制圧下に置く可能性がある。

 ウクライナ国防省のマリャル次官が17日未明に投稿したフェイスブックによると、重傷者53人を含むウクライナ兵264人が16日、製鉄所から退避し、東部の親ロシア派支配地域へ移動した。ウクライナ軍参謀本部も同じ内容をSNSで明らかにした。今後、ロシア兵の捕虜と交換するという。

 ロシア国防省は16日、製鉄所内で負傷した兵士を、親ロシア派支配地域にある病院に移送することでウクライナ側と合意したと明らかにしていた。

 アゾフ連隊のプロコペンコ指揮官は16日夜、SNSで「多くの困難があったが、マリウポリの部隊は任務を完了した」と述べた。同氏は「82日にわたり、ロシア軍の激しい攻撃を受けてきた。この間、ウクライナ軍の再編や兵士の訓練、海外からの武器の調達を可能にした」と成果を強調。製鉄所内にいるウクライナ側の兵士や負傷兵の退避を実現するよう協力を求めた。

 ウクライナ軍参謀本部も17…