[ワシントン 1日 ロイター] – バイデン米大統領は1日、7億ドル規模の対ウクライナ軍事支援策を発表し、約80キロ離れた標的を正確に攻撃できる高機動ロケット砲システム(HIMRAS)が含まれると明らかにした。

バイデン大統領は声明で「ウクライナの自衛のために、米国は引き続き武器や装備を供与する」と述べた。

発表に先立ち、ウクライナ紛争がエスカレートすることを回避するため、米国はウクライナから同システムをロシア領土への攻撃に使用しないという確約を取り付けた。

ウクライナがこれまでに要請していた多連装ロケット発射システム(MLRS)の供与は見送られた。

ブリンケン米国務長官は1日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長との会談後、米国が供与する高度ロケットシステムについて、ウクライナが「ロシア領の標的に使用しないと確約した」と明らかにした。

米国家安全保障担当副大統領補佐官のジョナサン・ファイナー氏も、バイデン氏の正式発表に先立ち、ロシア軍に対する防衛に使われ、ロシア領土への攻撃には使用されないと言明した。