[ロンドン 2日 ロイター] – 米国の暗号資産(仮想通貨)会社ノマドが1億9000万ドルの盗難被害を受けた。ブロックチェーン専門家が2日、明らかにした。

ノマドはツイッターで「事件を認識」しており、調査中だとコメント。詳細は明らかにしていない。

暗号資産分析会社ペックシールドはロイターに対し、ノマドでイーサやステーブルコインのUSDCなど顧客の仮想通貨1億9000万ドル相当が盗まれたと指摘。他のブロックチェーン専門家は被害額を1億5000万ドル以上と推定している。

ノマドは異なるブロックチェーンを接続するソフトを開発している。先週、暗号資産取引所運営のコインベース・グローバルなどから2200万ドルを調達した。

今回の盗難事件では、異なるブロックチェーン間でのトークン移動を可能にするツールである「ブリッジ」が狙われた。ブリッジを狙った盗難事件は増えており、ブロックチェーン分析会社エリプティックによると、今年の被害額は10億ドルを超えている。