• 米上院が税制・気候対策法案可決、SF連銀総裁の政策巡る見解
  • 米大統領の隔離終了、バークシャー株式買い越し、サマーズ氏警鐘

中国による台湾周辺での軍事演習が続いています。7日には台湾が現地時間午後5時(日本時間同6時)時点で中国軍機66機、軍艦14隻を探知したと明らかにしました。演習は7日正午に終了するとされていましたが、中国側は終了したのか延長するのか明言していません。6日には黄海南部で実弾演習を行うと発表。さらに8日から1カ月にわたり渤海の一部で軍事演習を行うとしています。軍事演習の常態化が懸念されます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

可決

米上院は7日、税制・エネルギー・気候対策法案を可決した。採決は賛成、反対同数の後でハリス副大統領が賛成票を投じた。同法案は下院に送付される。下院は民主党が多数派のため同法案は通過の見通し。バイデン大統領は可決を受けて声明を発表。「多くの妥結を必要とした」として、可決に導いた上院民主党を称賛した。

「程遠い」

米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、インフレを抑制するという点で金融当局が役割を果たしたといえる状況からは「まだ程遠い」と指摘。次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅について、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で確定したわけではないことを示唆した。総裁はCBSの番組で9月会合について、「考え方をオープンにしておく必要がある。インフレ指標がさらに2つ、雇用統計もあと1回発表される」と述べた。

隔離終了

バイデン米大統領(79)は新型コロナ検査で2日連続で陰性となり、2週間余り続けてきたホワイトハウスでの自主隔離を終了する。ホワイトハウスが開示したケビン・オコナー医師の書簡によれば、バイデン氏が受けた直近の抗原検査の結果が7日朝に判明し、陰性だったという。オコナー医師は、バイデン氏が渡航を含め通常の大統領の職務を問題なく再開できると説明した。

買い越し

著名投資家ウォーレン・バフェットの投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは4-6月(第2四半期)に株式を38億ドル(約5100億円)買い越した。6日の決算発表から分かった。S&P500種株価指数は第2四半期に16%下落、押し目買いの好機を生かした格好だ。前年同期は株式を売り越していた。第2四半期の営業利益は92億ドル。保険と鉄道事業が寄与した。ただ、個人向け自動車保険のガイコは4億8700万ドルの引き受け損失を計上した。

過ち再現も

サマーズ元米財務長官は総合インフレが今後鈍化すれば、タイミング的にさらなる行動が必要であるにもかかわらず、政策が奏功していると米金融当局が結論付けるのではないかと懸念を示した。ブルームバーグテレビジョンの番組で同氏は、「ノンコアインフレの面で幾つかの良いニュースが出てくるということを私は心配している」と発言。景気減速を巡る幾分の兆候も踏まえ、「状況は制御できていると米連邦準備制度が考える」恐れがあると語った。米経済はなお「過熱」気味だとサマーズ氏は指摘。「抑制に向けた行動が十分でなく、インフレを長続きさせた1970年代のような状況になる」危険性もあると述べた。

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