【キーウ(キエフ)AFP時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのウクライナ事務所代表オクサナ・ポカルチュク氏は5日、代表を辞任したと明らかにした。同団体が4日公表した報告書が「ロシアを利する」として、抗議した形だ。
アムネスティは報告書で、ウクライナ軍が学校や病院に基地を設けるなどして市民を危険にさらしていると非難した。
ポカルチュク氏は、報告書について「結果的にロシアの作り話を支持し、ロシアの宣伝の道具になった」と非難。「侵略される国に住んでいなければ、防衛軍をとがめることがどういうことか理解できないだろう」と訴えた。
これに対し、アムネスティのカラマール事務総長は「人口密集地で市民を巻き込む作戦をウクライナ軍が行っていると立証した」と反論。「防衛する側だからと言って、国際的な人権法の例外扱いされることはない」と指摘した。