[香港 23日 ロイター] – 中国国家衛生健康委員会は、教育費負担などでここ数年低下している結婚率と出生率が新型コロナウイルス感染拡大によってさらに押し下げられているとの見方を示した。

同委員会は、多くの女性が結婚や出産の計画を先延ばししており、急速な経済成長や社会的な発展が「深刻な変化」をもたらしていると指摘した。

若者の都市部への移住や教育に費やす時間の増加、働く人にとってプレッシャーの多い職場環境も影響していると説明した。

委員会は「新型コロナウイルスが一部の人の結婚と出産の決定にも明らかな影響を与えている」とした。

中国の2022年の出生数は21年の1060万人から減少し、1000万人を割り込んで過去最低を記録する見通し。21年は前年比11.5%減少していた。