[東京 3日 ロイター] – 日銀は3日、2022年度の国債買い入れ実績が135兆9890億円だったと発表した。21年度の72兆8669億円の1.9倍に膨らんだ。黒田東彦総裁が13年3月に就任して以降、年度ベースで最大の買い入れ額となった。

22年度は米欧の中央銀行の急速な利上げを受けて海外の金利が急上昇し、日本の国債金利にも上昇圧力が波及した。昨年12月に日銀が長期金利の変動幅を拡大すると、政策修正への思惑から10年金利は0.5%を突破。日銀の国債買い入れが膨らむ局面もあった。

(和田崇彦 編集:田中志保)