▽米下院、共和提出の債務上限引き上げ法案可決 政権は拒否姿勢<ロイター日本語版>2023年4月27日7:35 午前

▽米下院共和指導部、債務上限上げ法案可決に自信 歳出削減盛り込む<ロイター日本語版>2023年4月26日5:43 午前

[ワシントン 25日 ロイター] – 米下院共和党指導部は25日、マッカーシー下院議長が打ち出した、連邦債務上限を1兆5000億ドル引き上げ、連邦政府の歳出を削減する案について、可決に必要な票を獲得できるとの見方を示した。

共和党のトム・エマー下院議員はロイターとのインタビューで、同法案は下院を通過する見込みと述べた。

下院の共和党の議席数は222議席。共和党議員のみで可決するには反対票を4議席以下に抑える必要がある。

共和党指導部によると、法案を変更する余地はなく今週中に採決に踏み切る予定。マッカーシー下院議長は記者団に対し「現時点で前進している」と述べた。

もっとも、民主党が多数派を占める上院でこの法案が可決される可能性は低い。ホワイトハウスは25日、バイデン大統領は法案が自身に送付された場合、拒否権を発動する見込みと発表。大統領は上限引き上げへ迅速な行動を求めているが、歳出削減は行わないとしている。

同法案を審議していた下院規則委員会は25日午後に休憩に入り、26日東部時間午前1時45分(日本時間午後2時45分)に再開する。下院は依然として同日中の可決を目指す可能性がある。

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