[ブルボアカ(モルドバ) 1日 ロイター] – コソボのオスマニ大統領とセルビアのブチッチ大統領が1日、欧州政治共同体(EPC)の首脳会議出席のため訪問中のモルドバで、危機打開に向けて短時間の会談を行った。

会談にはフランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相、欧州連合(EU)の外交政策責任者が立ち会った。

オスマニ氏はブチッチ氏との会談後、ブチッチ氏は「泣き言や文句を言い、真実を語っていない」と非難。しかしオスマニ氏は、コソボが法に基づいた対応を行えば、北部地域でセルビア人も参加して新たに選挙を実施することができると述べた。

コソボ全体ではアルバニア系住民が人口の90%以上を占めるが、北部のセルビア系が多数派の地域でセルビア系住民が市長選をボイコットし、アルバニア系の市長が誕生したことから、緊迫した状況が続いている。

EUと米国はこうした対立に警戒感を示している。