[ワシントン 5日 ロイター] – 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は5日、中国政府は国内での人工知能(AI)規制を開始すると語った。同氏は先週、中国を訪問し、政府高官や企業トップと会談した。

マスク氏は5日、ツイッターの音声サービス「スペース」で、米民主党の大統領候補、ロバート・ケネディ・ジュニア氏との対談。この中で「最近の中国訪問で、政府高官らとAIのリスクや一定の監視・規制の必要性について、非常に生産的な議論をしたと思う」と発言。「一連の会話から私が理解したのは、中国が国内でのAI規制を開始するということだ」と述べたが、それ以上は踏み込まなかった。

中国当局者からのコメントは得られていない。

マスク氏は、先月30日から今月1日まで中国を訪問。秦剛外相や工業情報化相ら政府高官と相次いで会談した。関係筋によると、丁薛祥副首相とも面会した。

中国国家インターネット情報弁公室(CAC)は4月、生成型AIサービスを管理するための対策案を公表。企業が一般向けにサービスを提供する際、事前にセキュリティー評価を当局に提出するよう求めている。