[12日 ロイター] – ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームは、米国市場で今年予定している新規株式公開(IPO)を巡り、大口顧客やエンドユーザーらの一部にアンカー投資家として参加してもらえるかどうか話を持ち掛けている。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。

関係者の1人によると、アームは少なくとも10社と協議。この中にはインテルやアルファベット子会社グーグル、アップル、マイクロソフト、台湾積体電路製造(TSMC)、サムスン電子などが含まれるという。

話し合いはまだ予備的な段階で、アンカー投資家が決まるとしても8月以降になる見込み。アーム側はこの交渉に際して、取締役の席や経営権に関する条件は提示していないもようだ。

これらの企業がアンカー投資家になった場合、アームとの商取引にどのような影響が及ぶかも明らかになっていない。

ロイターが4月伝えたところでは、アームは年内にナスダックに上場し、80億─100億ドルの調達を目指す計画だ。