[ワシントン 29日 ロイター] – トランプ前米大統領は29日、ロシアのプーチン大統領は民間軍事会社ワグネルの反乱で「やや弱体化した」との見方を示し、今こそ米国がロシアとウクライナの交渉による和平を仲介する時だと述べた。ロイターのインタビューに応じた。

「このばかげた戦争で人々がこれ以上命を落とすべきではない」と語った。

停戦にはウクライナの領土譲歩が必要になる可能性も排除しなかった。自身が大統領なら全て交渉次第だが、自国を守るため断固戦ってきたウクライナ国民は「多くの称賛を得ている」と指摘。

「ウクライナは獲得した大部分を維持する権利があり、ロシアも同意するだろう。適切な仲介者、交渉人が必要だが、今のわれわれにはそれがいない」と述べた。

「米国が今やるべき最大の作業はロシアとウクライナを和解させることだ。それは可能だ」とし、「今がその時だ」と訴えた。

また、プーチン氏はワグネルの反乱で打撃を受けたとし、「彼はまだとどまっており、まだ強いと言えるかもしれないが、少なくとも多くの人々の心の中ではやや弱体化しただろう」と指摘。

プーチン氏が退いた場合については「代わりがどうなるのかは分からない。良くなるかもしれないが、はるかに悪くなる可能性もある」と語った。