23日、台湾北部・新北市で開かれた最大野党・国民党の党大会で演説に臨む侯友宜氏(国民党提供・時事)
23日、台湾北部・新北市で開かれた最大野党・国民党の党大会で演説に臨む侯友宜氏(国民党提供・時事)

 【新北(台湾)時事】台湾の最大野党・国民党は23日、北部・新北市で党大会を開いた。来年1月13日に実施される総統選に向けた事実上の決起集会。同党から出馬する侯友宜・新北市長(66)が演説し、「両岸の交流を強化し、対立を減らす」と述べ、台湾への統一圧力を強める中国との関係改善を訴えた。

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 侯氏は、総統に就任した場合、最重要課題として「民主的で自由な制度を守り、国防力を強化する」と表明。一方で、軍事的脅威を増す中国と交流を強化することで「台湾を戦争から遠ざける」と主張した。

 大会では党主席(党首)の朱立倫氏も演説し、「7年以上も中国に対抗し続け、台湾を世界で最も危険な場所に変えた」と民進党政権を批判。総統選は「戦争か平和かの岐路だ」と強調し、政権交代を呼び掛けた。