入院中の韓国最大野党「共に民主党」の李在明代表(右)=21日、ソウル(EPA時事)
入院中の韓国最大野党「共に民主党」の李在明代表(右)=21日、ソウル(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の革新系最大野党「共に民主党」は23日、李在明代表が尹錫悦政権への抗議のために8月31日から続けていた断食を中止したと発表した。李氏は今月18日に病院に搬送されたが、入院後も断食を続けたとされており、同党は「医師団が強く勧告した」と説明した。

李代表に2回目の逮捕状 北朝鮮への送金容疑など―韓国最大野党

 李氏は北朝鮮への不正送金に関わった疑いなどで逮捕状を請求され、韓国国会が21日、逮捕同意案を可決。李氏は否決を呼び掛けたが、多数の造反が出た。来年4月に総選挙を控え、党内からは代表辞任を求める声も上がるが、李氏は拒否しており、李氏に近い勢力と距離を置く勢力の間で対立が激化している。

 裁判所は、逮捕の是非を判断する令状審査を26日に予定。共に民主党は「医師団と相談して、裁判所出廷など一時的な外部日程を消化する」と説明している。李氏は審査への準備や党内の混乱収拾に向け、早期の党務復帰が必要と判断したとみられる。