銀行間の資金決済を担うシステムで障害が発生し、11の金融機関で一部の取引ができなくなった問題で、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は、バックアップのシステムを使って11日の取引に対応すると発表した。振り込みなどは行えるが、通常よりも取引が遅れる可能性があるとしている。

 システム障害については、11日朝時点で復旧の見通しが立っていないという。

 障害は10日朝に発生。三菱UFJ銀行やりそな銀行、商工組合中央金庫などで、他の金融機関宛ての振り込みなどができなくなった。

▽全銀ネットのシステム不具合 きょうも復旧の見通し立たず<NHK>2023年10月11日 8時46分

金融機関どうしの資金のやり取りを担うシステムに不具合が発生し、10日、11の金融機関で他行宛ての振り込みができなくなりましたが、11日になっても復旧の見通しは立っておらず、システムを運営する団体は他行宛ての振り込みが遅延する可能性があるとしています。

振り込みが遅延する可能性があるのは、
▽三菱UFJ銀行
▽りそな銀行
▽埼玉りそな銀行
▽関西みらい銀行
▽山口銀行
▽北九州銀行
▽三菱UFJ信託銀行
▽日本カストディ銀行
▽JPモルガン・チェース銀行
▽もみじ銀行
▽商工組合中央金庫の11の金融機関です。

一般社団法人、全銀ネット=「全国銀行資金決済ネットワーク」は、金融機関どうしの資金のやり取りを担うシステムに10日の朝、不具合が見つかりこの影響で11の金融機関で他行宛ての振り込みができなくなったとして、10日の夜までにおよそ140万件の取り引きに影響が出たことを明らかにしていました。

全銀ネットは11日になっても復旧する見通しが立っていないとしていて別の手段で振り込みができるよう対応するとしていますが、振り込みの取り引きが通常より遅延する可能性があるとしています。