ワシントン・ポストのロゴ=ロイター

 

ワシントン・ポストのロゴ=ロイター

【ワシントン=田島大志】米紙ワシントン・ポストは10日、従業員の1割近くにあたる240人の人員削減に向けて希望退職者を募集すると発表した。今年の赤字が1億ドル(約150億円)に上るとの見通しも明らかにした。

 同紙の従業員は約2500人で、今年1月にも20人のレイオフ(一時解雇)を含む50人の人員削減を実施していた。同社経営陣は、従業員にあてた電子メールで「(追加の)レイオフなどの事態を回避するための措置だ」と説明した。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、ポスト紙のデジタル版購読者数は2020年の米大統領選の際に300万人に達したが、今年夏時点で約250万人に減少していた。