フィンテック見本市でNECの顔認証決済を試す来場者=15日、シンガポール
フィンテック見本市でNECの顔認証決済を試す来場者=15日、シンガポール

 【シンガポール時事】NECは、米クレジットカード大手マスターカードと提携し、個人の顔をスキャンするだけで支払いが完了する「顔認証決済サービス」をアジア太平洋地域で展開する計画だ。シンガポールで15~17日に開催されたフィンテック見本市で「顔パス」のデモ展示を行った。

広がる「顔パス」 自販機や駅、荷物受け取り―認証技術

 顔認証はNECの技術を活用。個人のスマートフォンで顔を撮影し、システムに登録すれば、専用端末を導入したマスターカード加盟店で、「顔パス」で支払いができる仕組み。紛失や盗難、不正利用のリスクがあるクレジットカードやスマホ決済に比べ、安全性が高いのがメリットだ。

 NECとマスターカードは、生体認証決済での提携を先に発表しており、早ければ今後数カ月以内に新サービスを始める。具体的な展開時期や地域は明らかにしていないが、東南アジアから始める可能性が高いという