【北京時事】中国海警局は10日、同国が領有権を主張する南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁付近に、比当局などの船舶4隻が「不法侵入」したと発表した。うち1隻が中国船と衝突したという。アユンギン礁は、フィリピンの実効支配下にある。

 フィリピン当局も10日、アユンギン礁の拠点に物資を運搬する比船に、中国船が放水銃を使用し、体当たりしてきたと発表。「エンジンに深刻な損傷を与え、乗員の生命を危険にさらした」と非難した。これに対し中国海警局は、比船が故意に針路変更したため衝突したと説明、「責任は完全に比側にある」との見方を示した。