華為、スマートカー新会社への出資打診 メルセデスなどに=関係筋

[上海/香港 11日 ロイター] – スマートカー関連事業を分離する中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)(HWT.UL)が、独メルセデス・ベンツ(MBGn.DE)とフォルクスワーゲン(VOWG.DE)傘下アウディにそれぞれ出資を打診したことがわかった。事情を知る関係者が明らかにした。

提携先を中国メーカー以外に広げることが狙いという。また、同社は米国の制裁対象となっていることから、外資を呼び込むことが新会社を地政学的緊張から守ることにつながると期待しているという。

ファーウェイは先月、スマートカー事業の中核技術と経営資源を分離すると発表。新会社には中国の重慶長安汽車(000625.SZ)が最大40%出資する。 もっと見る

関係筋はこれまで、新会社の評価額が2000億─2500億元(約280億━350億ドル)になる可能性があると述べていた。 もっと見る

ファーウェイはこのほどメルセデスと協議し、新会社の株式3─5%相当の出資を打診。しかし、メルセデスはソフトウエアを自社で管理することを望んでいるため、それほど興味を示さなかったという。

一方、アウディとファーウェイは、アウディ向けの自動運転技術を開発するため提携を計画しているという。アウディと中国第一汽車集団(FAW)の合弁会社が製造する中国市場向けの車両に2025年から導入する見通し。