▽「異次元の裏金だ」立民泉健太代表、自民党裏金議員の辞職要求「国民はおにぎり1個万引で逮捕」<YAHOOニュース>1/31(水) 17:58配信47

日刊スポーツ

立憲民主党の泉健太代表(2023年10月23日撮影)

 立憲民主党の泉健太代表は31日、衆院本会議で行われた岸田文雄首相の施政方針演説に対する代表質問で、自民党の裏金事件をはじめ、ここ数年「政治とカネ」が指摘された議員や元議員の名前を列挙しながら「まさに異次元の裏金、異次元の不祥事ではないでしょうか」と指摘した。

 裏金事件をめぐり「政治家は裏金が3000万円以下なら検察から起訴されないということは絶対、納得できない。裏金が個人所得として懐に入っていたなら、これは脱税の疑いさえある」と述べた上で「総理、一般国民は生活苦で、おにぎり1つ、万引しても逮捕をされます。裏金議員に道義的、政治的責任があるというなら、自民党総裁として、すべての裏金議員に議員に辞職を求めてはどうですか」と、国会議員の「優遇ぶり」に触れながら、当該議員に辞職を迫るよう迫った。

 泉氏は「そもそも自民党の腐敗は顕著だ。広島で多くの自治体議員を買収した河井事件、IR関連事業者と癒着した秋元事件、有権者にカニやメロンを配った菅原事件、養鶏業から賄賂を受け取った吉川農水大臣事件、収入不記載で辞職した薗浦事件、昨年も風力発電業者と癒着した秋本事件、そして現在も進行中の選挙違反の柿沢事件。秋本、柿沢両氏は逮捕されている。十分過ぎるほど異常な状況ではないか」と、「政治とカネ」で辞任した元議員や、昨年以降逮捕された現職議員の名前を挙げながら言及。

「裏金事件では、約4800万円の裏金をつくってパソコンまで破壊した池田議員が逮捕され、4000万円以上の裏金をつくった谷川前議員は略式起訴された。(谷川氏は)辞めておりますが、そのお金はどこに行ったのでしょうか」などと指摘。「起訴されていなくても、数千万円の裏金をつくってきた安倍派5人衆をはじめ、現時点で40人近くの裏金議員が発覚している」と、その深刻さを強調した。

 一方、岸田首相は、指摘された裏金が指摘される議員の辞職には触れず「関係者において明確な説明責任を果たすことがまず重要ですが、党としても事実関係の把握に努めている。しかるべき手順を踏んだ上で、対応を考えて参ります」などと応じるにとどめた。

▽首相「裏金議員リスト」提出明言せず 立憲・泉代表、代表質問で追及<YAHOOニュース>1/31(水) 15:58配信

朝日新聞デジタル

衆院本会議に臨む、辞意を表明した小森卓郎・総務政務官(左上)と加藤竜祥・国土交通兼内閣府兼復興政務官(右下)=2024年1月31日午後1時、岩下毅撮影

 岸田文雄首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が31日午後、衆院本会議で始まった。自民党派閥の裏金問題を受け、立憲民主党の泉健太代表は、自民全議員を対象に政治資金収支報告書の不記載がないか調査するよう迫ったが、首相は「範囲や説明のあり方は適切に判断する」として具体的な説明を避けた。

【写真】衆院本会議で代表質問に立つ立憲民主党の泉健太代表=2024年1月31日午後1時2分、岩下毅撮影  

 代表質問に先立ち、安倍派に所属する小森卓郎・総務政務官と加藤竜祥・国土交通政務官(内閣、復興も兼務)の2人が政務官を辞任する意向が明らかになった。

 泉氏は代表質問の冒頭、「2人は裏金のことについてこれまで言及していない。不誠実だ。政務三役をチェックせず、危機管理ができていなかったのは深刻な問題だ」と批判した。

 これに対し、岸田首相は、2人の辞意について報告があったことを明かしたが、「本人の意向を確認する。そのうえで必要な手続きを進める」と述べた。

 野党は裏金問題の実態解明を強く迫っている。

 泉氏はこの日、自民党全議員について、政治資金収支報告書の不記載があるのかどうか、自己申告にもとづく調査を行い、2月5日の予算委員会の前までに提出するよう改めて求めた。  

 首相は「党として早急に関係者への聞き取りを行う」としたが、全議員を対象にするかについては言及を避けた。野党4党が求めているリストの提出期限についても明言しなかった。

朝日新聞社